英会話で苦労することのひとつは、疑問文である。
相手からいろいろ質問されて、
答えなくてはならないのは日本人にとって苦痛だが、
相手にナニナニですか?と聞かなくてはいけない状況も
かなりつらいものがある。
人と話をすると、行った場所とか、
住んでいる場所に関する話題がよく出る。
What part of the town did you live in ?
「その町の、どのあたりに住んでいたのですか」
といった文章はしょっちゅう出てくる。
こういう疑問詞から始まる疑問文に対して答えるのは、
しかしば簡単に終わる。
その町の西の方であれば、The western part.で済む。
しかし、自分が疑問視を使って質問するのは、
けっこう複雑である。
普段から難しくならない言い方を身につけておくのが、
戦略的正解といえる。
そこでひとつの対応策は、文章をなるべく短くしてしまうこと。
・You lived in the town.
・Which part ?
これでいいのである。
文法的にもなんの問題もなければ、失礼でもない。
要するに、長い文にしないように細切れを作るのである。
Which part ?も立派な聞き方である。
でも実際は文章というより、単語を並べたもの。
だから簡単なのである。
What part of the town did you live in ?
という言い方と比べると、ずっと簡単である。
意味は変わらない。
しかもここでいちばん大事なのは、
ネイティブはしばしばこういう言い方をして、
シンプルに喋るという点である。
では、もっと複雑な内容をやってみよう。
Which do you think we should speak to first, Microsoft or Apple ?
「MicrosoftとAppleと、
まずどっちの話をしたほうがいいと思いますか」
けっこう複雑な文章である。
こんな疑問文も正しく言い切るのは、至難の技というもの。
ではこれを先ほどと同じように、
いくつかに分解して話したらどうなるだろうか。
・Which should we speak to first ?
「どちらを先に話すべきだろう」
・Microsoft or Apple ?
「マイクロソフトそれともアップル?」
・What do you think ?
「どう思います?」
do you thinkを長い疑問文から取り出して、
最後に持ってきたので、
元の複雑な文章が三つの短い文章になった。
speak toという言い方の代わりに、
go toといったもっと簡単な動詞を使って言えば、
さらにやさしくなる。
さらにはWhat do you think ?をはじめに言ってしまえば、
もっとシンプルにできる。
・What do you think ?
・We should go to Microsoft first or Apple.
この方法を使えば、かなり複雑な疑問文も
簡単に言うことができるようになる。
カテゴリ:初級英会話