スピーキングとリスニングを苦手とするMBA留学者

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一般ビジネスパーソンに比べて
英語力が高いと思われる MBA 取得者でも、
留学中は英語でかなり苦労しているようである。

 

それはアンケートの結果を見ても明らかである。

 

「MBA 留学中、英語には苦労したか?」
という質問に対する答えは以下のようになっている。

 

・ある程度苦労した:52%
・かなり苦労した:42%
・全く苦労しなかった:6%

 

「ある程度苦労した」「かなり苦労した」という人を
合計すると全体の94%に及び、
ほとんどの人が MBA留学中に苦労しているようである。

 

では具体的にどのような点で苦労しているのだろうか。

 

アンケート結果によると、具体的に苦労した点としては
次のようなものが挙げられた。

 

・リスニング:28%
・スピーキング:27%
・ボキャブラリ-:14%
・リーディング:13%
・ライティング:9%
・イディオム:7%
・文法:0.6%

 

特に、リスニングとスピーキングに
苦労していることがうかがえる。

 

MBA 取得者がスピーキングとリスニングで
苦労した理由を考察してみよう。

 

 

 

 

MBA 取得者のスピーキングでの苦労

スピーキングとは、
コミニケーションの発信において要求される能力。

 

つまり、相手のペースで話せると情報を理解し、
同時に自分の意見を英語で発信するにあたって
要求される高度な能力なのである。

 

そのうえ、訓練の場が少ないと、
向上させるのが難しい能力であるともいえる。

 

そして、 MBA 留学に必要な TOEFL やGMAT、
会社で受ける TOEIC などのすべての試験には、
スピーキング能力の判定項目は存在しない。

 

また、英会話学校などで訓練するスピーキングは、
日常会話の延長の域を出ないことが多く、
深い議論や専門分野におけるスピーキング力の
構築には対応できないという事実がある。

 

スピーキング能力向上のためには、
意識して話す機会を多くするだけでなく、
自分の専門や目的にフォーカスした集中学習が必要となる。

 

 

 

 

MBA 取得者のリスニングでの苦労

英語放送や映画、訓練用の英語音声つき教材など、
リスニングの力を養成する教材は多く存在する。

 

それにもかかわらず、 MBA 留学中、
リスニングで非常に苦労する人が多いのはなぜだろうか。

 

これはリスニングにおいては、
「方言」や個々人の「話し方」のクセというものがあることが
大きな要因となっている。

 

留学先で話されている英語が
完全な標準英語であるとは限らず、また、
すべての人がニュースキャスターのような
明瞭な話し方で接してくれるとは限らない。

 

特にそれまで耳にしてきた英語との違いが甚だしい場合は、
勝手が違って苦労するようである。

 

例えば日本人同士の会話でも、
早口の人や声が小さい人、イントネーションが違う人、
ぼそぼそと不明瞭に話す人など実に千差万別である。

 

すべての人が話す英語を理解するためには、
とにかくさまざまな人が話す英語に慣れることが必要となる。

 

人によって異なるクセの幅を理解し、
誰が話す英語であっても聞き取れることが最終ゴールとなる。

 

 

 

 

文法力などの重要性は低い

文章量の多さと、 MBA の勉強するための専門性の高さから、
MBA 取得者は、ボキャブラリーやリーディング、
ライティングについても苦労している。

 

しかし、文法に関してはほとんど苦労していないようである。

 

これは、日本で十分に勉強してきたことに加えて、
文法が他の能力に比べて実践の場では
比較的重要な要素でないことが要因として考えられる。

 

日本の英語教育は文法中心である。

 

つまり、学校の授業では、
わからない単語を逐一辞書で調べて英文を丁寧に日本語訳し、
さらに英文を文法的に説明していくことがほとんどである。

 

簡単な例で言えば、
「She played the piano yesterday.」という文がある場合、
その意味(彼女は昨日ピアノ弾いた)を教えるだけではなく、
この文は第3文型(S+V+O)であることの説明まで行う。

 

このように文法的な説明が充実しているため、
日本人の多くは文法的な知識をかなり持っているといえよう。

 

しかし、英語を読むうえで、
必ずしも文法の知識が必要不可欠というわけではない。

 

上記の例でいえば、「pianoの前にtheが必要」という説明は、
リーディングにおいては特に必要ではない。

 

もちろんライティングなどにおいては、
意味のある説明にはなるが、
その場合も英文そのものを覚えてしまえば特に必要ではなくなる。

 

 

 

MBA 留学中に学べることおよびまとめ

今回の調査結果からわかることは、3つある。

 

①スピーキング力やリスニング力
(特にレベルの高い実践的能力)は、
日本国内ではなかなか訓練が難しい

②文法知識はあまり気にしなくてもやっていける

③リスニング・スピーキング力は、
留学で苦労するほど鍛えられる

この3点は押さえておきたい。

 

 

前記事(MBA取得者の留学前TOEICスコア)で述べたように、
一般のビジネスパーソンに比べて比較的英語力が高い
と思われる MBA 取得者でも、留学中は非常に苦労している。

 

さらに今回示した"具体的に苦労した点についての
アンケート結果"からもわかるように、
3割近くの MBA 取得者が
特にリスニングとスピーキングに
大変苦労している実態が浮かび上がる反面、
日本の学校における英語教育で特に重視される文法では、
ほとんどの人が苦労していない。

 

つまり文法ができても、
実際のスピーキングやリスニングの力が問われる会話や
ディスカッションにはほとんど反映されていないことがわかる。

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カテゴリ:MBA 

管理人

profile

英会話力向上を目的とした
英語学習を、人生のライフスタイルの
一貫として研究している。
自らも年に数回、
海外へ出かけることで、
英会話力を向上させている。
趣味は海外旅行、外国人との
国際コミュニケーションなど。


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