英語における接頭語というのは、一つの単語の頭の部分のこと。
つまりは、abとかdisとかexのことである。
abnormal「ふつうでない」という単語もab+normalと考えると
abはnotという否定を表し、
normalは「ふつう」という意味だから「ふつうでない」という意味になる。
接頭語の意味を覚えておくと、
知らない単語にぶつかった時でも、だいたいの意味が想像できる。
一見難しそうに見える長い単語でも
接頭語の意味さえしていれば恐れることもない。
supernaturalという長ったらしい単語でも、
super+naturalと分解してみる。
naturalは「自然の」という形容詞であり、superという接頭語は
「上に(above)、越えて(beyond)」という意味を表している。
なので、supernaturalは「超自然的な、不可思議な」という意味になる。
superが「上」ならば、「下(under)」を表すのはsubである。
substandardは、standard「標準の」に
「下」という意味を合わせて「標準以下の」となる。
その他にsubには「副、次」という意味もあるから
subagentは「副代理人」、subcenterは「副都心」。
日本語でもサブリーダーでなじみのあるサブである。
このほかにmulti「多い、多様な」、un「~でない」、
mis「誤って、不利の」という意味を持つ接頭語などがある。
接尾語から単語の品詞が類推できる
接頭語が単語の頭の部分ならば、しっぽの部分を接尾語という。
接尾語をしていると一つの単語から想像して、
品詞の違う単語をついでに覚えることができる。
popular「大衆の」という英語は、
ポピュラーという和製英語にもなっている形容詞だが、
接尾語に-izeをつけてpopularizeとすると「大衆化する」という動詞になる。
名詞へと変化させるには、-ityをつけてpopularity。
一度辞書を開いたら、これらの単語は目的の単語の前後に
掲載されているのでついでに覚えておくと手間が省ける。
名詞を表す接尾語には他にも、educationの-tion、
teacherの-er、beautyの-tyなどがある。
形容詞に変化させる接尾語には、-tiveをつけてsenstive「敏感な」
、-lyをつけてlively「元気な、陽気な」、-fulをつけてbeautifulなどがある。
副詞へと変化させる接尾語には、
beautifullyやthankfullyのように形容詞に-lyを付けるパターンが多い。
このように単語の派生から品詞を識別していくやり方は、
英文を読みながらできることなので、
接尾語の意味がわかっていると非常に役立つ。
S+Vをほいかけて読む時に V は探しやすいし、
これに加え形容詞や副詞の単語が読み取れれば読解もしやすくなる。
カテゴリ:基本学習