TOEICの文法問題。
The performance of "Tax in the Sky" was called off last night,
and holders of tickets had their money------at the post office.
(A)refunding
(B)refunded
(C)refunds
(D)refund
この--------の部分に入る適切な語句を選べという問題である。
ここでは2つの解答パターンの思考を追ってみることにした。
誤りのパターン
う~ん選択肢を見ると、refund(返金する)という動詞が4つ並んでいるということは、「正しい形を選びなさい」という文法問題かぁ。
この文の前半部分は、空所の部分と関係なさそうとみた。
しかし、空の上のテックス(Tex in the Sky)って、
なんか凄いタイトルだなぁ。
よくわからないけど、舞台作品か何かだろうな。
羽の生えた天使がいそうな。。。
おっと、いけない。
TOEICを受けに来ているんだった。
問題を解かないと。
and以下は、主語がholders of ticketsで、動詞がhad、その後ろに
their moneyがあって、その後ろに空所がある。
ぬぬぬっ。
確か、「have + 目的語+動詞の原形」の形で、
「(目的語)に~してもらう」という意味になるんじゃなかったかなぁ。
なんとなくでイマイチ確信はないけど、答えは(D)refundでしょ。
正解のパターン
同じ動詞が選択肢に並んでいるから、文法問題だな。
冒頭からandまでは空所の形と関係ないから、そこから先を見ると、
主語がholders of ticketsで、動詞がhad、
その後ろにtheir moneyがあって、その後ろに空所かぁ。
この「have + 目的語 + 動詞」の形の問題を解くときは、
「目的語と動詞の関係」を考えるのがポイントだ。
ここでは、目的語がtheir moneyで動詞がrefund。
ということは、お金は払い戻されるものだから、受け身の意味に
するために、動詞を過去分詞になる必要があるな。
要するによくある「I had my bag stolen」のパターン。
よしっ、正解は(B)refundedでしょ。
今回のTOEIC文法問題のポイント
「have + 目的語 + -------」の空所に入る動詞の形の問題では、
「目的語と動詞の関係」を考えるのがポイントである。
ここでは、お金は「払い戻された」、
つまり、their money was refunded という受動の関係が成り立つ。
よってすぐに過去分詞の形が正解であることに気づく。
この用法を I had my computer repaired という例文で
学んで来た人が多いと思うが、
ここでも computer と repair の間には computer was repaired
という受動の関係が成り立っている。
動詞の原型の場合は、例えば、
I had Tex refund my money.(私はテックスに返金してもらった)
のように、「have + 目的語 + 動詞の原形」の形で
「(目的語)に~してもらう」という意味を表すことができる。
その場合、目的語と動詞の間には、Tex refunded my money
(テックスが返金した)という能動の関係がある。
動詞の~ing形は、Tex had me waiting for 30 minutes
(テックスは私を30分待たせた)のように使うことが可能。
だがその場合も、目的語と動詞の間には、
I was waiting for 30 minutes. という能動の関係がある。
refunds に関しては、述語動詞のため不適切。
まとめ
このタイプの問題は、上記のように「目的語と動詞の関係」
を考えて解くのが基本。
またrefundが他動詞だと知っていれば、空所後に目的語となる
名詞がないことに着目することで、結局refunded を選択するという
アプローチも可能となる。
今回のようなTOEICの「動詞の形」の問題では、
「他動詞なのに空所後に目的語がない→受動態が正解」
というのは重要な解答ポイントになるので、ぜひ頭に入れておきたい。
カテゴリ:TOEIC演習